なぜか行列が出来ているラーメン店についての考察
先日は並んででも食べたいラーメン屋について記載しましたが、本日は少し攻撃的に、わざわざ並んでまでは食べたくないラーメン屋について記載してみます。
私は中学生の頃からラーメンの食べ歩き的なことをしておりました。
とある街に、そこまで並ばなくても食べれる、好きなラーメン屋がありました。
麺の大盛りも無料なので、食べ盛りの私にとっては非常にありがたいラーメン屋でした。
出かけたら、必ずそこでラーメンを食べていたくらいです。
当時からある程度の行列が発生していたので、少し時間をずらして、なるべく並ばないようにはしておりましたが。(行列耐性があるとはいえ、出来ることなら並びたくない)
私が京都の大学に進学したあたりから、そのラーメン屋さんに変化が起きました。
いつの時間帯でも、ものすごい行列なんです。
当時の私は、その店の近くに並んででも食べたい魚介醤油系のお気に入りラーメン店を見つけており、某店は素通りするようになっておりましたが、なぜそこまで行列になっているのか、気になってしょうがなかったものです。
味が変わって、劇的においしくなったのか??
そんな疑問を解消すべく、10年ぶりに某店の行列に並ぶ決意をしたのであります。
結果、味は昔となんら変わりませんでした!!
行列に並んでいたのは2時間弱くらいでしょうか。最近の携帯電話は非常に優秀で、ゲームをやったりアプリの整理をしたり気になっていたことを調べたり、行列している時間を有意義に過ごせます。ありがたい時代になったものです。
おそらく、ラーメンをそこまで好きじゃない人が長時間並ばされたら、ブチ切れるでしょう。しかも人それぞれ味覚は違いますゆえに、そのラーメンを気に入るかどうか、ギャンブルになります。コスト対パフォーマンス(いわゆるコスパ)、並びにリスク対パフォーマンス(いわゆるリスパ・・・そんなのねーよ!!リスクマネジメントとでも言いましょう)を考えたら、私は某店を知人にお薦めすることは無いでしょう。
大学時代、行動経済学という授業で、「社会人にとっての1時間を貨幣換算すると、そのお値段は平均2000円」という一つの指標があったと記憶がしております。
2時間以上は並ぶとして、ラーメンが1000円と考えれば、都合コスト5000円以上の価値が、某店のラーメンにあるとは全く思いません。
並んでいる最中、一点気になったことがあります。それは行列に並んでいる人々の口から発せられる外国語。中国語が多かったような気がします。
そして某店についてweb調査をしてみると、行列の原因が一発で判明しました。
某店の行列が気になっている方はいらっしゃったみたいですね。飛び交う外国語にも納得の理由。
トリップアドバイザーで紹介されているとのこと。。。
しかも某店がある地区のランキングで1位・・・
そりゃ、並ぶよ。
海外旅行に行った時、「このお店は結構並びますけど、口コミサイトで1位ですよ!」なんて囁かれたら、とりあえず並ぶ可能性は高いです。知っている店がない土地ならなおさら。
また、これだけ多くの人に評価されているんだから、美味しいと思うべきだ!(自分の感覚は度外視して・・・)という考えの人も、少なくないと思います。そういう方々を味方につけることで、さらに口コミサイトでの地位を磐石なものに出来る。
いろんな考えがあって良いと思います。味覚も人それぞれです。美味しいものは美味しいんです。ただ、私は前述の対コスト的に・・・という判断をしているだけで、味だけで言うと某店のラーメンは結構好きです。
余談ですが、よく、「酒が飲めないなんて人生の7割損している」とか、その類の「私の生き方が100㌫正しい」話を耳にしますが、視野の狭い話をよくもまぁ堂々とされる方だなと思って、聞き流しますb だって私はお酒を飲むと頭が痛くなって上からも下からも色々出てきて呼吸は苦しくなるし結局寝るし、別にお酒を飲まなくても飲みの席では楽しめますし。つまみの類は大好物ですw
話がかなり脱線しましたが、某店の実例を見ると、行列が更なる行列を生み出した(気になるから並んでみたというweb情報、数件お見受けしました)・海外顧客に対して効果的なアプローチを実践出来た、という2点がぱっと見た成功の種。これだけの人気店になっておりますし、他にも詳しく調査すれば、きっと様々な対策をしているとは思いますが。
業務形態、店舗を構える土地柄(某店がある土地は、海外からの旅行客にかなり人気の土地)など、かなり練られたマーケティング戦略を打っていらっしゃるようにお見受けします!素人目線ですが・・・
お見事です!!